シーアイランドクラブ

2022.07.04

アメリカン・シーアイランドコットン デニム

シボレー・シェベル マリブクーペ1967年式。

先日、岡山の株式会社ワン・エニーさんに伺ったとき、
会社の前に停めてあった清社長の古いアメ車があまりにカッコよくて撮らせていただいた写真がコチラです。

ルーフにはボード用のキャリアが。
こんなイカしたアメ車でサーフィンに行ったら、もう気分はバッチリ最高ですよね。

実は今回岡山まで行ったのは趣味車のミーティングではなくて
アメリカンシーアイランドコットン(以下ASIC)デニムの打ち合わせでした。

FOR ALL THE ONE OF A KIND

マリブクーペの後ろに停めた営業車のボディーに小さく書かれたこの言葉は
ワン・エニーさんのコーポレート・フィロソフィーです。

AnyOneではなくOne-Any。
誰にでもではなく特別な誰かのために。
FOR ALL THE ONE OF A KINDという言葉には、「最初の一歩を踏み出す勇気ある方を全力で応援したい」という気持ちが込められているそうです。

私がシーアイランドコットンをデニムにも広めたいと考えたとき、
真っ先に思い浮かんだパートナーがOne-Anyさんでした。
私もAnyoneに広く売って売上を作りたいとは全く思いませんでしたので、
FOR ALL THE ONE OF A KINDという言葉がとても腑に落ちたのです。

その後、私たちは、この営業車でカイハラ株式会社さんの本社工場に向かいました。

現在、ワン・エニーさんのASICデニム生産は、カイハラ産業株式会社さんで行っています。
株式会社近藤紡績所さんに依頼して作った弊社の糸がワン・エニーさんの依頼を受けてカイハラさんで生地になります。

カイハラさんの本社工場でデニム向けASIC糸の整経に立ち会うこと、
ロープ染色の現場を見学させていただくことが今回の出張における一番の目的でした。

詳しくは書けませんが、今回のASIC糸はSDG’s的なリユース原料を使用しているため、
強力十分なバージン原料に比べると整経とロープ染色が試練となります。

厳格な品質管理に基づくカイハラクォリティーで生産されるヴィンテージ感満載のASICリユースデニム。

弊社は糸品質の改善向上に努めますので、
現場の皆さま引き続きなにとぞ宜しくお願い致します!

整経に立ち会った後はデニム工場の魂とも言うべき貴重なロープ染色の工程を見学させていただきました。
日本で初めてロープ染色を始めたのがカイハラさんということで興味津々ですが、
たくさんの特許技術があるため写真撮影はNGです。

各工程が精密にコンピューターで管理されているのに 最後の色確認は目視で行われるところにカイハラさんのデニムへの愛情を垣間見た気がしました。

工場見学を終えて会議室へ。

ワン・エニーさん、カイハラさん、そしてシーアイランドクラブの3社で今後のASICデニム生産について具体策を打ち合わせました。
紡績メーカーの近藤紡績所さんも含め、チームASICデニムジャパンのミーティングです。

独創的なテキスタイル開発をおこない、末永く愛され受け継がれる、ワン・エニーさんの目指す捨てられないモノづくり、
確かな技術力に裏付けられたチャレンジ精神から生み出されるカイハラさんのクォリティー、
どちらも見据える先は世界です。
チームASICデニムジャパンでChange the world!
というのは、ちょっと大袈裟ですね。

昂る気持ちを抑えられない私は 清社長に誘われるまま岡山の夜の街へ。
瀬戸内の美味しいお魚をいただき、そしてBARいちぎんへ。

DJブースでは年配(といっても私より少し上ですが)のご主人がPLAY中でした。
このお年頃なら懐かしのディスコミュージックでもやるのかと思ったら、
なんとバリバリのヒップホップが流れてきました。

今まで、日本でこの地区(備前、備中、備後)がデニムの産地になったのは藍染の伝統技術がベースにあったからと認識していましたが、どうやらそれだけではなさそうです。
伝統を重んじながらも どんどん変化して新しいことに挑戦してゆこうとする人々を、優しく包み込む瀬戸内の穏やかな気候や風土がデニムの風合いに合っているのかもしれません。

岡山@deeeeeeeeeeep!

アメリカン・シーアイランドコットンデニムはまだ誕生したばかり。
これからどのように進化してゆくのか楽しみです。

Inquery

お問い合わせ

お問い合わせについてはsic@kaitoumen.co.jp宛へのメールか、
以下フォームよりお気軽にご連絡ください。
各種質問も受け付けしておりますのでお気軽にどうぞ。