シーアイランドクラブ

2025-12-08

JOIN THE SEA ISLAND CLUB!【海島綿Webマガジン第9号】

来年は海島綿の原料が正式に日本に輸入されるようになってから50年の記念の年です。

(一社)西印度諸島海島綿協会のWebページでは50年を振り返る特設ページを開設しております。私は50年の歴史のうち16年間関わってきました(あっという間でした)が、海島綿はその更に2倍近い歴史を日本市場において持つのですね。

昔の資料を見ていますと、今とは比べ物にならない数量のカリブ産海島綿が日本にやってきていたことに驚かされるのと同時に、出自の怪しい「海島綿」への対策にも協会が多くの労力を割いてきたことがわかります。中には最初は協会とすったもんだした後に入会し、本物の海島綿を取り扱うようになったケースも。。。昨日の敵は今日の友?

当初より日本で私たちが手配する海島綿素材は、ロゴマークによってそれが本物であることをお客様がすぐにわかるにしてまいりました。特にトレーサビリティが重要視されるようになった近年では、より管理のレベルを高めています。

今月はこのような海島綿の信頼性に関するトピックをお届けします。

今月のトピックス

✅「品質パスポート」にアメリカン・シーアイランドコットンの記載が加わりました!

 

 今年、(一社)日本百貨店協会様が発行する『百貨店 繊維製品 品質パスポート』が改訂されました。このパスポートは「繊維製品の信頼性確保と表示適正化」のための基本情報を記載するもので、販売員の方々がコンプライアンスを守りながらお客様に正確な知識を提供するために随時参照するものとして作られたものです。

 

 これまでもこのパスポートには「西印度諸島海島綿」のロゴがウールマークやGOTSロゴなどと並び記載されていましたが、今回の改訂で「アメリカン・シーアイランドコットン」のロゴマークも記載されることになりました。

 海島綿にはカリブとアメリカの二つの産地があること、ロゴマークが付けられる海島綿製品の条件など、海島綿協会が制定した「海島綿ガイドブック」の最新の内容を、添えられた説明文に反映していただいています。機会がありましたらご確認ください。

✅海島綿豆知識 #7

 

海島綿ロゴが示すトレーサビリティ

 

 上記のロゴマークは、海島綿の下げ札や織ネームとなって海島綿製品の産地証明として使用されています。

 

 これが何を意味するかもう少し詳しく見てみましょう。私たちが販売する海島綿糸は、カリブ産、アメリカ産ともに弊社が原綿を手配・輸入し、紡績手配しています。そしてお客様がその糸を使用して作られる製品にこれらの下げ札・織ネームをつけていただいています。

 

 

 ちなみにカリブ産のロゴマークは(一社)西印度諸島海島綿協会が、アメリカ産のロゴマークは弊社が同協会の信を受けそれぞれ管理しています。つまりこのロゴマークは畑から店頭までしっかりとしたトレーサビリティが取れている証なのです。

 

 ただしカリブ産の海島綿はヨーロッパで紡績されるものもあり、その糸を使用した製品についてくるロゴマークは日本のような管理がなされていないので、トレーサビリティの証というよりは単なるブランドロゴという扱いです。

 

 ときおり弊社や日本の海島綿協会に対して、海外で手に入れた「海島綿生地」で製品を作ったので下げ札が欲しいというご依頼が来ますが、トレーサビリティが確認できないためお断りしています。同様の理由で海外のロゴマークを付けた製品に海島綿が使用されているかどうかの保証もしていません。

あとがき

 

職場に持っていく自分のお弁当に加えて家でのご飯もレパートリーを広げたりと、料理への興味が湧いてきております。そうなると万能包丁だけでは物足りず、先日はふるさと納税で出刃包丁を頼みまして、届いたら魚をおろすのにもチャレンジしてみようかと。

 

色々とトライして痛感するのは、自分のように料理に対して特に秀でたセンスがあるわけでない場合、レシピから外れるごとに確実に味が落ちていくということです。ようするに、手抜きして後悔することが何度かありました。

 

料理に限らずモノづくりってそうですよね。お金をかければ良いものができるわけではありませんが、やるべきことをやらなければ確実に品質は落ちていくものです。海島綿もそういう意味では万能の素材ではなく、その良さを引き出していただくのに作り手の方々に負うところ大!という面があります。(ITO

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