2025-10-06
JOIN THE SEA ISLAND CLUB!【海島綿Webマガジン第7号】
ようやく秋になったと思いきや、蒸したり暑くなったりとどうもはっきりしない天気が続きますね。それでも夜は涼しくてよく寝られるので、寝起きは気分爽快。朝活もはかどるはず!
9月はようやく夏に入港したジャマイカの海島綿の糸が膨出され、お客様にお届けすることができました。アメリカン・シーアイランドコットンに対しても、こだわりを持った新しいお客様が増えています。来春の商品展開が楽しみです。
今月のトピックス
✅大阪・関西万博にて海島綿スライバーが大活躍!
去る9月13日(土)、大阪・関西万博会場コモンズB館内のジャマイカコマーシャルスペースをお借りして、一般の方々に向けて海島綿をご紹介する「コットン・デー」を開催いたしました。
海島綿のすばらしさだけでなく、この事業が日本とジャマイカの友好的関係の上に成り立っていることをたくさんの方にお伝えすることができました。駐日ジャマイカ大使からもお忙しいスケジュールの合間を縫ってブースで流すスペシャルビデオメッセージをいただいた甲斐がありました。
ブースへいらしたお客様にはまず映画「クール・ランニング」で有名になったボブスレーに乗って記念撮影をしていただきました。そのあとに海島綿の説明をさせていただいたのですが、海島綿の認知度はまだまだこれからというのが正直な感想。けれども、海島綿のTシャツやタオルを触られた皆様はことごとくその心地よさに感心していました。
そしてスライバーの威力を再発見。スライバーとは、糸を作る過程で原綿のゴミや短繊維を落とし、繊維をそろえたロープ状の半製品です。半製品といっても見た目がきれいで柔らかく、綿そのものの良さを感じてもらうのに適しています。
普段はお客様の販促用にご用意しているスライバーを今回は私たちもブースに並べ、来場者の皆様に遠慮なく手を突っ込んでもらったところ、誇張なく100%の方々が「うわー柔らかい!これが綿?」と驚嘆の声を上げます。ここまで大きなリアクションを引き起こすとは思っておりませんでした。
(なお、オフィスの向かいの席にいる同僚のF氏は「関西の人はサービス精神旺盛だからそういう反応するんだよ」と、関西人なのにつまらないことを言うので無視!)
ぜひ皆様も店頭における販促ツールとしてスライバーのご利用をご検討ください。効果抜群です!
✅身近にいたコットンの仲間
数年前、弊社が入るオフィスビル前の通りが整備されて、電線が地中化され歩道と車道の間には植栽ができました。そこには色々な種類の樹木、お花が植えられています。
そんな中に一瞬「あれ、こんなところにコットン?」と思わせる植物が。。。
根元にあるネームプレートを見ると「フヨウ」とあります。お花はピンク色で、コットンの花が咲き終わって閉じたときのようで、葉の形、実の形などはそっくりです。でも残念ながら中の種は既に無く、どのような状態だったのかは見ることができませんでした。空の殻には産毛が残っていて、割れ方もコットンボールそっくりです。
調べると、フヨウはコットンと同じアオイ科で近縁。花も朝方は白いものが夕方になるにつれピンクに色が変わるというように、黄色からピンクへ変化するコットンみたい。ハイビスカスやオクラも仲間だそうで、そういわれるとオクラってコットンボールを細長くした形をしていますね。
なお、近縁の植物は病気や害虫への脆弱性も似ていることがあって、例えばコットンの畑の近くでオクラを栽培していると、オクラについた害虫がコットンもダメにしてしまう例があります。過去の海島綿の畑の様子を思い返すと、そういうところもありました。。。写真は10年前、最後のアンティグア出張で撮影したオクラです。
それはさておき、元は同じ祖先をもちながら、膨大な時間をかけてそれぞれの原産地の環境に適応するように進化して今の形になったのですね。それをいうと、私も(あなたも)元をたどればコットンと同じ祖先をもちます。最初の生命の誕生から何十億年もかけて、今このように多様な生物が存在することを思うと、つくづく自然ってすごいなあって感じるのです。
✅海島綿豆知識 #5
海島綿の希少性
海島綿が希少な素材というのはこのメルマガをご覧の皆様はご存じのことでしょうが、実際どのくらい珍しいものなのでしょうか?
綿花の統計データというものは意外と取り扱いが難しいのですが、いくつかのソースを総合すると24/25年シーズンの全綿花の生産量は約2,640万トンだったようです。その中でも超長綿となると、その1%以下すなわち約25万トンしか採れていません。
超長綿の源(みなもと)である「海島綿」の同期間の生産量はアメリカ産とカリブ産両方を合わせても80トン足らずでした。つまり海島綿の生産量は超長綿の0.032%、全体量からするとたったの0.0003%です。しかしこの希少な海島綿のうちアメリカで取れるものは全量が、そしてカリブ産も70%近くが日本に原料輸入され、製品となります。
色々と課題の多い日本経済ですが、良いものを求める日本の消費者の方々の底力はまだまだ健在です。
あとがき
今年に入ってから朝活をしています。夜早く寝て、朝は早く起きて読書をしたり勉強をしたりという生活を心掛けています。
春は簿記の勉強をしていました。が、3級をクリアして2級の勉強を終えたところで90分間の試験を受けるのが面倒くさくなって終了。私飽きっぽいもので。別に転職するわけでもなく、知識が欲しかっただけなのでこれで良いのです。
夏は暑くてかろうじて読書のみ。
そしてこの秋。さわやかな季節にまた何か新しいことを学ぼうと考え、ラジオ講座の中国語はどうかな?と思っているところです。4月と10月に開講なんですね。一度だけ上海に行ったことがあり、その時乗ったタクシーの運転手さんに英語が全く通じなかったことに面食らいました。別にビジネスで使えるまでならなくても、挨拶程度でもできるようになれば次に訪れるときに楽しいかもしれません。
え、「英語はどうしたの?」って何の話ですか?(ITO)