
West Indian
Sea Island Cotton
繊維の宝石
-
繊維の宝石と称される理由
1492年にカリブの島に到達したコロンブスによってその存在が世に知られることになる前から、西印度諸島では繊維が極めて長い綿花が栽培されていました。これがシーアイランドコットンの祖先であるバルバデンセ種です。
そのバルバデンセ種が米国においてシーアイランドコットンとして生まれ変わると、その特出した品質に魅せられ、世界中で栽培が試みられましたが、現地の気候に合わず全て失敗に終わります。
-
その対策として現地の綿と交配されて生まれたのがエジプト(ギザ)やインド(スビン)の超長綿です。品質の良い綿花を作るにはシーアイランドコットンのDNAが欠かせないのです。一方、米国で品質向上を受けたバルバデンセ種がシーアイランドコットンとなり、20世紀に入りその種が英国農務省により再びカリブ海諸国にもたらされたのが「西印度諸島海島綿」です。

-
その特徴は“シルクのような輝きとカシミアのような肌触り”と形容されたことから「繊維の宝石」として語り継がれています。

-
希少性という価値
当初カリブ海におけるシーアイランドコットン栽培は小アンチル諸島(主に旧英国領)を中心としていましたが、国土面積の狭さ(例:バルバドスは種子島と同じ面積)や人口の少なさによる労働力不足などの制約と、ハリケーンの通り道に重なることにより天災被害が多いため、栽培国は6つの島から現在はこれらの影響が少ないジャマイカだけが残っています。
しかしジャマイカだけでは世界需要の全てを満たすことはできず、極めて希少な綿花となっています。

-
品質に影響する栽培方法
世界の綿花栽培で取り入れられている近代的農業手法とは異なり、カリブでのシーアイランドコットンの栽培は今でも手作業が中心となっています。

-
木の背丈は高く単位面積当たりの収穫量が通常の綿花の40%しかないうえに、ペストコントロールが難しく、いま最大の問題は害虫被害による収穫量の減少です。

-
そのように大切に育てられた綿木は下から上へと順番にコットンボールが弾け、それを一つ一つ丁寧に手摘みをしています。いわば熟した果実を収穫する。それが、品質の高さの要因です。

-
持続性と地域貢献
私たちの綿花事業にはジャマイカの農業を多角化する目的で設立された非営利団体ジャマイカ農業開発基金(JADF)も参加しています。
シーアイランドコットンはすべて農家との契約栽培ですが、JADFが提供する技術的サポートなどを通じ事業を円滑に進めることができています。
-
この栽培事業に関わる全ての人がウインウインとなるような公正な取引がなされ、事業に持続性をもたらしています。

-
トレーサビリティと偽物対策
私たちは農家と栽培の契約を直接結び、原綿は自ら日本へ輸入をしています。原綿は国内の紡績会社で最新鋭の紡機を持つ専用ラインにおいてシーアイランドコットン100%の糸になります。このように畑で原料が取れるところから国内工場で糸になるまでの各段階を自分たちで管理することにより、他の誰にも真似できないトレーサビリティを確立しています。

-
なお、この糸が製品に使用されていることを保証するためにシリアルナンバー入りのホログラム下げ札をご用意しています。
私たちが販売するシーアイランドコットン糸を使用した製品は、このホログラム記載のナンバーを通じて糸の生産ロット、原綿の生産年まで追えるようになっております。

-
取り扱い番手
弊社の取り扱うカリブ産シーアイランドコットン(西印度諸島海島綿)の糸はジャマイカ産シーアイランドコットン原綿を100%使用して生産されています。展開番手は太番手から細番手まで幅広く揃え、様々な用途にご利用いただけます。
展開番手(綿番):Ne18/-、30/-、40/-、50/-、60/-、90/-、120/-、140/-
単糸だけでなく、双糸撚り、3子撚り、ガス焼きなど加工もご対応します。
