シーアイランドクラブ

2023.11.24

2024年向けの原料確保!

この11月上旬、エルパソのアメリカン・シーアイランドコットンの畑の視察へ行ってまいりました。

シーズン中テキサスの干ばつや、カリフォルニアの水害など心配になるニュースばかりでしたが、シーアイランドコットンに関しては逆に今期は生育が早いので、私たちが行く頃には収穫が終わってしまっているかもしれないと聞いておりました。

収穫には適切なタイミングがあるため、「たとえ終わっていても仕方ないかな。。。」と覚悟はしておりましたが、行ってみると当日はちょうど収獲を行っている真っ最中。天気にも恵まれ、綺麗な写真も撮れましたのでご覧ください。

コロナ禍をはさみ数年ぶりに訪れた昨年は弾けないボールも多くみられましたが、今年は綿木の上のボールまでしっかりと弾け、栽培依頼した量は確実に収穫できると農家さんも請け合ってくれました。

アメリカン・シーアイランドコットンの原綿は完全委託栽培で、綿花市場では手に入らないため、質はもちろんのこと数量が確保できるかどうかも私たちの大きな関心事です。この視察で来年に向けて十分な原料が確保できることが確認できました。

まるで雲のようなシーアイランドの綿毛。この日午前中は雲が多かったものの、昼食をはさんで空は徐々に晴れ渡り、絶好の撮影日和となりました。

風の音と、遠くを走るスクールバスのかすかな音しか聞こえない静かな場所です。

私たちの訪問の一週間前は真冬並みの冷え込みだったそうですが、当日は気温が戻りポカポカ暖かい陽気でした。そのせいか綿木の落葉が思うように進まず、畑を俯瞰すると茶色いところも見られますが、個々のボールはきちんと弾けていて収量に影響はないそうです。

農家さんと弊社代表のツーショット。今年は髭をはやしていましたが、クリスマスに向けてではないようです。実際の畑作業は息子さんがやっており、当日夜半から雨の予報だったこともあり、ひたすら収穫機を運転していました。

残念ながら息子さんは夜の会食時も収獲作業を継続。お姉さんが弟のためにステーキをテイクアウトしてあげていました。お姉さん二人に弟が一人の三人姉弟。可愛がられているようです。

畑の近郊にあるジン工場は、地域の農家さんたちによる協同組合によって運営されています。この日はまだシーアイランドコットンは掛かっていませんが、12月早々にもここで綿毛と種を分離し、綿の梱包作業がなされます。梱包と同時に綿のベール(俵)毎にサンプリングされ、品質チェックがなされます。今年のシーアイランドコットンは生育が良いので品質も申し分ないだろうという農家さんの見立てです。

綿花全般でみると、アメリカだけでなくインドも干ばつで2024年は超長綿が手に入りにくくなるかもしれませんが、アメリカン・シーアイランドコットンの原綿は年明けにも日本へと輸出され、来年のアメリカン・シーアイランドコットン糸の供給体制は万全。品質、背景ともに安心してお使いいただけます!

この前日にはアメリカン・シーアイランドコットンの種子開発をした大学のキャンパスを表敬訪問してきました。もともと農業学校として設立された大学で、キャンパス脇のハイウェイへと繋がる陸橋には綿花の壁画が。。。

今回はご挨拶目的でしたが、先生はアメリカでの栽培向けのシーアイランド種に関してだけでなく、カリブの新たな島でシーアイランドを栽培してはどうかなどと話し出すものだから、こちらは目を白黒。でもキューバでオーガニックのシーアイランドなんてできたら素敵だと思いませんか?

大学のキャンパス内にはデリバリーロボが行き交っていました。お弁当を運んでいるそうです。

ロボットの前を横切ったら「ビクッ」となって目を星にして止まってしまいました。私が通り過ぎた後もずっと停止したまま。これではお弁当が冷めてしまいます。改良の余地ありです。

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