2022.09.13
つみかさね
8月某日、信州大学繊維学部へ出張でした
東京より長野新幹線で1時間半ほどです
朝、新幹線に乗り込むと普段の出張とはなんだか雰囲気が違う
家族や友達でのグループで乗り込む人が多く、夏休みですね
途中、人がどっと降りたと思ったら軽井沢駅
残念ながら私たちはその先の上田駅までです
上田駅に降りると涼しい風、やはり東京と違います
このところの東京の極暑に少々疲れを感じていたので、少しほっとします
お迎えが来てくれており、信州大学繊維学部へと向かいます
信州大学繊維学部は、1910年設立の旧制上田蚕糸専門学校を前身とする日本唯一の繊維学部です
さすが古くから蚕糸産業が盛んなところです
現在も畑には、400種もの桑の木が植えられており、種の保存、研究が重ねられております。
他にも繊維となる麻やもちろん棉も栽培されています
ここで海島綿/シーアイランドコットンの種の保存、品質管理、改善及び生産性の向上を目的とした基礎研究をして頂いています
すでに商流の観点からトレーサビリティが確保されている海島綿/シーアイランドコットンですが、さらにDNA解析による綿花種の識別など、科学的な裏付けを加えることにより、より信頼の向上につなげ、海島綿/シーアイランドコットンを使ってものつくりをされる人たち、その製品を購入される人たちに安心して製品を使って頂けるようにならないといけないと私たちは考えています
大学研究者の日々の地道な研究を重ねることによって蓄積されるその研究の成果には頭が下がります
引き続き研究をお願いして大学を後にしました
遅いランチを食べ、上田駅に戻ってきましたが、少し時間があったので上田駅周辺を散策です
駅から5分ほど歩いたでしょうか
年季のはいった趣のある古木の看板が目に入ります
<みすゞ飴・・・。ん?あのみすゞ飴?>
みすゞ飴―パラフィンの包みにキャンディーのように個別包装され、色とりどりのちょっと固めのオブラートに包まれたフルーツゼリーです
たぶん多くの人が実物をみれば、「あぁ、知ってる。」となるでしょう
少し先に進むと正面玄関、みすゞ飴本舗上田本店です
和洋折衷の洋館でなんとも趣のある店内
ガラスケースには今までみたことのないお菓子の数々
目移りする中、買ったのは“みすゞふるうつ”という2.5㎝角20㎝程のスティック型のゼリーです
<週末の茶道のお稽古のおみやげにしよう!
ガラスの平皿に、庭に植えられている葉蘭(ハラン)を敷いて
その上に“みすゞふるうつ”を一口大にカットして石畳のように並べようかな>
と、想像を膨らませ、思いがけずなんとも楽しい時間です
と、仕事の話しとはちょっと脱線してしまいましたが、
帰りの新幹線、みすゞ飴本舗上田本店との出会いが嬉しくホームページを検索します
・みすゞ飴本舗上田本店は、母体となった商家から数えると200年もの歴史があること
・大正13年に建てられた国登録有形文化財に指定されていること
普段何気なく食べていたお菓子から、こんな風に世界が広がることがあります
※どうぞご興味のある方は検索してみてください
そして海島綿/シーアイランドコットンも、出会った人の心に留まるような、
そんな綿花であり、糸であり、製品であったりしてくれることを
願わずにはいられません
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