JOIN THE SEA ISLAND CLUB!【海島綿Webマガジン第17号】
お盆休みに入ったところも多いのか、今朝の電車はすいていました。
あいにく、今年は天気が不安定のようですので、お出かけには十分ご注意ください。
さて、今回はカリブの海島綿を取り扱うアパレルさんの団体である一般社団法人西印度諸島海島綿協会のイベントのレポートです。日本に海島綿がやってくるきっかけになったともいわれる50年前のエピソードからお届けします。
今月のトピックス
✅きっかけは女王陛下の来日だった?海島綿協会が設立50周年!
もし1975年5月にエリザベス女王が来日されていなかったら、日本で海島綿を手に入れることが今よりも少し難しかったかもしれないってご存じでしたか?
この年、エリザベス女王が夫のフィリップ殿下と共に初めて日本を訪問されました。1971年の昭和天皇の訪英に対する答礼としての訪日だったそうです。女王陛下は6日間にわたる日本滞在中、東京だけでなく京都や伊勢まで精力的に各地を回られました。この来日が、当時英国の紡績業界が独占していた西印度諸島(カリブ海)産の海島綿の原綿が、日本へはじめて輸入されるきっかけになったと言われています。
これを受けて翌1976年5月1日に設立されたのが、西印度諸島海島綿協会の日本支部です。以来今日まで半世紀にわたり、カリブ産海島綿はこの協会の会員アパレル企業によって日本の店頭で製品展開されてきました。ちなみに当社も協会会員ですが、海島綿の原綿を調達して他の会員アパレル様に糸を供給するというちょっと特殊な立ち位置で参加しています。
そして今年は協会設立から50周年。7月29日の通常総会に合わせて、会員各社によるささやかな記念パーティーが開かれました。ジャマイカ臨時代理大使のキーシャ・カル・ウィター様、経済産業省生活製品課の野田課長にもお越しいただき、会場に映るジャマイカのスライドショーを肴に、あちこちで笑い声が上がる和やかな会に。下の写真は大使と当社代表西本です。
日本において50年間途切れることなくカリブ産海島綿が届けられてきたのは、こうした関係者お一人お一人の存在があってこそだと、あらためて感じ入る一日でした。
✅アメリカン・シーアイランドコットン:栽培の通信簿
アメリカ産のシーアイランドコットンには、その完璧なトレーサビリティの他にもう一つ、カリブ産には無い大きな特色があります。栽培そのものが、Better Cotton(ベターコットン)とUSCTP(U.S. Cotton Trust Protocol)という2つの第三者機関による基準に準拠して行われているのです。つまり栽培のやり方そのものが、外部の目でチェックされながら年々アップデートされているということです。
そのUSCTPが2025年11月に公表した最新の年次報告(2024/25 Annual Report)を見ると、その「アップデート」が数字にしっかり表れています。2015年を基準に、水利用効率は87%改善(目標18%)、土壌損失は89%削減(目標50%)。エネルギー効率28%削減(目標15%)、土地利用効率15%削減(目標13%)と、いずれも2025年までの目標を上回っての達成です。土壌の健全性(炭素を蓄えられる土づくり)も71%の農地で改善が確認され、こちらも目標達成!供給網全体では6億9,000万点相当の製品でトレーサビリティが確認できているとのことです。
唯一まだ目標に届いていないのが温室効果ガス排出で、目標の39%削減に対し現状25%削減。合成窒素肥料の使用量削減と窒素利用効率(NUE)の向上を軸に、ここからどう上積みしていくかが次の焦点になっているそうです。

数字が並ぶと無機質に見えるかもしれませんが、要するに「毎年ちゃんと良くなっている」ことも、「まだ伸びしろがある」ことも、第三者の目で確認できるということ。アメリカ産海島綿をご案内される際の、安心材料の一つとしてお使いください。
✅海島綿豆知識 #15 花色の早変わり
海島綿の花をご覧になったことはあるでしょうか。朝、まずクリーム色の花が咲きます。ところが同じ花が、夕方にはピンク〜赤へと色を変えているのです。植物にしては結構な変化のスピードです。

この色の変化には理由があります。花の中の色素(フラボノイド)が、受粉が済んだサインとして変化することで起きる現象だそうです。虫や風による受粉が終わったことを、花自身が色で“報告“しているような格好です。

この一日の色の変化は、種まきからコットンボールがはじけて収穫されるまで半年という、海島綿の長い長い栽培期間のほんの一場面にすぎません。じっくり育つ綿花の中にも、こんな慌ただしい一日があるのですね。
あとがき
最近娘が「推し活」に目覚めてしまいました。2.5次元アイドルグループとやらで私にとって文字通り異次元の話です。
今月渋谷で色々とイベントがあると言われ、訳も分からず連れていきました。渋谷の街のあちらこちらのディスプレイや吊り広告、立て看板にグループメンバーの姿があり、娘は一生懸命写真を撮っては友達にLINEで送っていました。(私が子供の頃の夏休みはザリガニ釣りです)
デジタルスタンプラリーもありました。スタンプ3つでスマホの待ち受けが貰える以上の特典は無いのに、「32か所コンプしたい」と恐ろしいことを言う娘に渋谷中を引きずり回されました。本当に死ぬかと思いましたが20個くらい集めたところで本人が疲れたのかギブアップしてくれたおかげでこうしてレポートできています。後半のお休みは天気も悪いので家で料理です。
