シーアイランドクラブ

海島綿Sea Island Cotton

海島綿とは

この「繊維の宝石」といわれるシーアイランドコットン(海島綿)は、そのしなやかな肌触りがゆえに500年という長い時を超えて多くの人々に愛され続ける綿の希少品種です。
私たちは、1975年に初めて日本への原綿輸入が認められてから現在に至るまで、各産地の農家とサステナブルな商業栽培に取り組んでいます。

栽培されたシーアイランドコットンは、日本国内の工場で紡績します。工場にはシーアイランドコットンを紡績する為の専用ラインがあり、糸の品質、クリーンエネルギーの使用など、すべて厳格に管理しています。
糸はその後、“ものつくり”をする多くの人々に託され、製品となって使う人々へと手渡されていきます。

※海島綿はシーアイランドコットンの正式な日本語訳です

海島綿のふるさと

シーアイランドコットン(海島綿)(学術名:ゴシピウム バルバデンセ種)のふるさとは、南米大陸、現在のペルー、エクアドルの国境付近です。シーアイランドコットンの祖先は小アンティル諸島からカリブ海へともたらされ、1492年、カリブ海の島に到達したコロンブスと出会い「歴史」の表舞台に登場します。17世紀頃英国領になると綿花栽培が盛んになり、あまりにも素晴らしい肌触りと希少性がゆえに、英国から門外不出となったと言われています。
シーアイランドコットンと呼ばれるようになったのは、アメリカ合衆国のシーアイランド地方でバルバデンセ種の綿花栽培が盛んになった18世紀後半です。歴史に登場して以来、500年の時を超え、現在、西印度諸島とアメリカ合衆国の二つの産地で作られています。

シーアイランドコットンの現在

シーアイランドコットン(海島綿)の栽培は、6カ月と長期にわたります。
種を蒔き、育つ綿木はやがて黄色い花を咲かせ、実を結びます。じつは皆さんがよく目にする真っ白な「綿花」は、この実なのです。
機械化の進むアメリカ合衆国、人の手に頼ることの多いカリブ海のジャマイカと、産地による違いはありますが、共通するのは綿花の品質だけでなく、それを作る人々の生活についても考慮された栽培であることです。糸を使う人だけではなく、作る人の幸せと共に、シーアイランドコットンの歴史は続いていきます。

あらゆるスペックに優れる最高級コットン

シーアイランドコットン(海島綿)の繊維は、コットンの品質として重要な「長さ、強さ、細さ」といった性質を高い水準でバランスよく持っています。
中でも糸に加工する際に重要なのは繊維長です。長い繊維長は糸の均一性、強度など品質における様々な側面に好影響を及ぼします。左のグラフに見られるように、シーアイランドコットンは産地による特徴が表れつつもアメリカ、カリブ海の島々の両産地ともに超長綿の中でもトップレベルの繊維長を誇ります。
ところで、シーアイランドコットン以外の超長綿は、シーアイランドコットンとその他の品種との交配種です。超長綿になるには、シーアイランドコットンのDNAが必要です。

理想的な糸の製造

大切に育てられたシーアイランドコットン(海島綿)の原綿は日本に輸入され、委託先である株式会社近藤紡績所の国内工場で糸にしています。この国内工場にはシーアイランドコットンを紡績するための専用ラインをつくり、シーアイランドコットンの原綿に合った細やかな設定で理想的な糸が作られています。

私たちのトレーサビリティシステム

私たちは、シーアイランドコットン製品に付けるシリアルナンバー入りホログラム下げ札を準備しています。この下げ札は、製品にシーアイランドコットン糸が使用されていることを証明します。また、シリアルナンバーからその製品に使用されている糸がいつ生産され、その原料が、いつ、どの畑で育てられたかをたどることが出来ます。
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