2021.11.25
ジャマイカ大使が私たちの海島綿研究および紡績現場を視察されました
11月9日、駐日ジャマイカ大使のリチャーズ閣下に、弊社が協同基礎研究をおこなう信州大学、および紡績を担当する株式会社近藤紡績所大町工場へお越しいただきました。
ジャマイカは現在シーアイランドコットンを継続生産する唯一の国であり、ジャマイカ政府もコットン産業の拡大に大きな期待をかけていることから実現した視察です。
信州大学繊維学部
上田市の繊維学部キャンパス内で美しく色づいた楓の前に立つリチャーズ大使
信州大学繊維学部長室に於いて。左から㈱近藤紡績所社長近藤様、森川学部長、リチャーズ大使、弊社代表西本。
学内の試験農場で栽培されるシーアイランドコットン。その育成は困難なため、ビニールハウスで栽培されています。
試験農場で5月に植えられた種も、無事に綿花がはじくまでになりました。このあと綿花はDNA分析されます。品質アップやトレーサビリティチェックに繋がることが期待されます。
ファイバー・イノベーション・インキュベーター棟での水耕栽培実験室では、栽培時の日照量や肥料といった各種要素が海島綿の品質に及ぼす影響について調べています。
海島綿のビニールハウスの前でプロジェクトにかかわる先生方と記念撮影。基礎研究ゆえ結果が出るまでには時間がかかるかもしれませんが、ゆくゆくは成果を産地に還元したいと考えています。
株式会社近藤紡績所大町工場視察
海島綿糸を生産する㈱近藤紡績所大町工場では、ちょうどジャマイカの海島綿が紡績されていました。
最新の精紡機の前で。風合いを活かす古い前紡機器と、精密さをもたらす最新の紡機からなる海島綿専用ラインを大使は興味深くご覧になりました。工場内の清潔さも強く印象に残ったそうです。
海島綿の紡績のために導入された最新設備の前で弊社代表西本と。
私たちが持つ海島綿を取り扱うことへのプライド、その未来への継承に対する情熱を強く感じたと大使にはご感想をいただきました。
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